Op.05 ご馳走

2008年3月26日 (水)

潮干狩り

1週間ほど前に、地元の磯で獲ったバイ(貝の一種)をいただきました。 両親は子どもの頃、獲りに行ったことがあると言います。 「今獲ってきたの?」と聞くと「獲ったのを2日間、潮水につけて土出ししてあるから、このまま洗って塩茹でしたら食べられる。」

やってみました。爪楊枝でくるくるっと取って食べてみると、なかなかのものです。

私たち(母はうん十年ぶり、私は初めて)も獲ってみたいと、昨日、行ってきました。

新聞で干潮の時刻を見て、その1時間前ぐらいから1時間後ぐらいまでが、獲り時だそうです。 用意するものは長靴と軍手。

家から近くの磯まで長靴履いて歩いていきました。 長靴ってけっこう重いんですね。 しばらく歩くともう母が「足が重たい。」と言うので、私が普段履きを取りに戻りました。

途中で知り合った人が「バイを獲るならこっちの方だよ。」と教えてくれた方へ言ってみると、前にくれた人も採りに来ていて、どんなところにあるのか、どうやって獲るのか、実践してもらいました。 「目がバイが慣れるようになるまでは、ちょっと時間かかるよ。」

長靴はいて水の中に入るのも、久方ぶりで、新鮮な感じです。 だんだんとバイが見えるようになりましたが、ちょっと小さいものばかり。

潮がひいている間に沖の方まで行って、そこから戻ってくることにしました。 沖の方にやはり大きめのものがありました。 そのかわり軍手をつけた手もだいぶ水の中に入れることになります。 でも、水はそれほど冷たくはなく、バイのいそうなところもだんだんとわかってきました。

風はすこし冷たく、ウィンドブレーカーを着てきてちょうどいいくらいでした。 山菜獲りと同じで、目がだんだんになれてくると面白みが増してきます。

それでも、人が獲ったあとなので、なかなか大きいものは少なく、小さいものは戻してやりました。

もう一回ぐらい獲りに行きたいです。

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潮風に吹かれて春の磯遊びバイバイバイと目は真剣に (爽) 

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2007年12月25日 (火)

クリスマスといっても

今朝の父との会話
「今日はクリスマスか。。。」
「そうや、昨日がイブで、今日がクリスマスや。」
「何かするんか?」
「何もせえへんで。 ケーキも買うてないで。」
「そうか。」
「食べたかった? 買うてきたろか?」
「いやぁ、ケーキを食べたいわけではないけど・・・。」という父から、ちゃっかりケーキ代をせしめて買ってきてあげました。

実は、昨日すでに、母と私は母の友人宅でクリスマスケーキをいただいてきたのでした。 そんなつもりで伺ったのではないのですが、クリスマスだからと用意してくださったみたいです。

ここ新宮は、新宮の殿様が大のお菓子好きで、お菓子作りを奨励していた時期があったらしく、お菓子屋さんが多いのです。 それで和菓子は美味しいのがいろいろあるのですが、洋菓子となると・・・。 あちこち食べてみましたが、このお店のこれ!というほどのものはまだ見つかっていません。

それで、ついつい、「つくばコートダジュール」のチーズケーキや生チョコが恋しくなり、ときどき取り寄せて、アノ人にもコノ人にもあげると、「まあ、こんな美味しいの食べたことない。」と誰もが言うほどなのです。

そうそう、冷凍庫にまだチーズケーキ一箱残してたんだっけ。

食べなれたチーズケーキのその味が忘れられなくまたお取り寄せ (爽)

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2007年12月23日 (日)

蓮根

この時期、茨城から取り寄せるのは蓮根です。 土浦はレンコンの生産量日本一なのです。 霞ヶ浦周辺にはハス畑(「れんこん田」といった方が正しいのかな)が多く見られ、10月から年末にかけてが収穫のピークです。

レンコンは「先を見通す」ということから、おせち料理には欠かせないものですね。それで家では、12月中旬頃に届くように注文しておきます。 市販のレンコンと違い、無漂白(泥つきですが)で、新鮮な掘りたてが送られてきます。

レンコン料理で何といっても一番好きなのは「ふくろばす」です。レンコンをすりおろして、しいたけ、人参などと一緒に油揚げで包み、かんぴょうでしばり、それを煮ます。ひとりで5,6個はぺろっと食べてしまうほど美味しいです。これ、実は冷凍できるので、作りおきしておくと便利です。

その他、レンコンのすりみ揚げ、レンコンのきんぴらなど、どれも大好きです。シャキシャキあり、ねっとりありで、レンコンはなかなかの優れものです。

れんこんのシャキシャキきんぴらすり身揚げネットリふくろばすも最高 (爽)

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2007年12月22日 (土)

ポケットコーヒー

先日、“山歩きの際にどうぞ” とイタリア フェレロ社の「ポケットコーヒー」というチョコレートをいただきました。 箱にはイタリア語で書かれているため、よくはわかりませんが、チョコレートの中にエスプレッソが液体のまま入っており、コーヒーカップに注いでいる絵が描かれていました。

そうやって食べるのかと、試してみました。 カップにお湯を少しだけ入れてチョコレートの端をかじってみると、中から液体が出てきました。 一つではどうやら足りないようです。

ネットで検索してみると、カップに入れるには3つくらい必要なのでしょうか。 そのまま食べる場合は、中の液体が飛び出して服を汚す恐れがあるので、必ず一口に入れること、とありました。

一口で入れて食べてみました。 コーヒーは苦いけど、その分外のチョコレートが甘いので、バランス良く考えられています。

もともとコーヒーは子どものときから苦手でした。 コーヒー牛乳なら飲めたのですが、コーヒーとなると、あの香りがダメでした。 というのも、昔から乗り物に酔う方で、バス旅行などで、必ず缶コーヒーやコーヒー味のガムなどを食べる人がいて、その匂いとバスの匂いとが結び付いてしまうのです。

だから昔から喫茶店に入っても、「コーヒー」とか「ホット」なんてすかさず注文できず、メニューを見て紅茶にしておくか、それ以外にするか、ひとしきり悩むわけです。

コーヒーがそれほど嫌いではなくなったのは、ここ(熊野)に来てからです。 砂糖とミルクをたっぷり入れれば普通に飲めるようになってきました。

「コーヒーでいい?」なんて聞かれても、今までだったら、「いえ、紅茶で」なーんて答えてたのが、「コーヒーでいい?」 「う、うん」くらいになりました。

ところで、話は戻りますが、このポケットコーヒー、山歩きに持って行こうと思いつつ、リュックに入れるのを忘れて、ついつい母のおやつになりつつあります。

コーヒーの苦さのわかる年齢にやっとなれたかこの年にして (爽)

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掘りたてジャガイモ

数日前、叔母が掘りたてのジャガイモを持ってきてくれた。 叔母の畑で採れたもので、大きさもマチマチ。 母がすかさず頭に浮かべたのは「じゃがいもパンケーキ」、私は「じゃがバター」。

早速簡単なじゃがバターにしようと、土を落としてレンジでチン。 バターはこの間買ってきたカルピスバター。 皮がうすくて水洗いしただけで、半分くらい取れてしまっているけど、チンした熱々のジャガイモの皮をむいて、バターを乗せて一口。 「おお! 甘~い!」 「どれどれ」と母が言い、母にも一口。 

ジャガイモが美味しいのか、カルピスバターだから美味しいのか、両方とも美味しいからか、まるでケーキのよう。 「三食のうち、毎日一食はジャガイモ(じゃがバター)でもいいよ。」と手軽に美味しいものを食べたときのいつもの私のせりふ。

毎日一食ではないけれど、毎日一個じゃがバターは続いている。

こんなにもジャガイモ一つがいとおしく思えるほどの甘さ格別 (爽)

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2007年8月11日 (土)

天然あわびとウニ

夕方には、また叔父が「カマスのお寿司」を持ってきてくれました。 今朝釣ったのみたいで、酢につけていた時間が短いようで、カマスはまだ生っぽい感じでした。 それと取り寄せしていた「うなぎのおこわ」を食べていたら、叔母が「夕飯もう食べたか?」と入ってきて、手に何か持っています。

とりたてのあわびとウニでした。 叔母がつくってくれて、お皿に並べると、やっぱり豪華ですね。

まず一切れ。 何もつけずに食べてみる。 意外と柔らかくて甘い。 次に、摘果したみかん酢入りの二杯酢につけて食べてみる。 これにつけたほうがなお美味。 ニョキニョキといった歯ごたえ。 母はわさび醤油で食べている。

父はすでに缶の生ビール一本飲んでしまって、ウィスキーを出してきた。 相変わらずちびちび食べている。 私は自分の分をさっさと食べてしまって、後から入ってきた叔父と話をしていると、あわびの“オンブシ”と“メンブシ”では、歯ごたえがちがうのだとか。 (叔父は魚の同じように“オンブシ”と“メンブシ”と言ってたけど、いいのかな?) 私が食べていたのはメンブシの方で、父の食べているほうがオンブシ。 雄の方がコリコリと歯ごたえがあり、雌の方は、それより柔らかめ。 値段は雄の方が高いんだそうです。 そんなことを聞いて、父のお皿のと比べると、そちらの方が色も白いような気がする。 一切れとって食べてみると、コリコリ。 うん、ほんとだ、こっちの方が歯ごたえがあって、あわび食べてるという感じするかも。 

ウニは、赤ウニって言ったかな。 これも甘かったです。

熱々のおかいさんから一転しあわびとウニに今度はホクホク (爽)

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おいもさんのおかいさん

今まで、神棚もお仏壇も家には祀っていなかったので、こちらに来て、お盆を迎えるのも初めてです。 やはり土地の“しきたり”というものがあるらしく、何日には何をお供えすると決まっているそうです。

スーパーにも、お供え用の野菜や果物のセットがパックになって売られていて、小さな野菜のパック詰めは、いったい何が入っているのだろうと中身を覗いたりしていました。

家の畑から採った小さなナス、まだ緑色の柿、これも緑色のみかん、そしてサツマイモなどをお供えしました。 カボチャも小さいオレンジ色のをいただいたので、それも一緒に。 その他、果物をいろいろ。

余分に掘ってきたサツマイモで、久々に「おいもさんのおかいさん」にしました。 サツマイモは初物です。 この辺では、お粥のことを「おかいさん」と言います。 うちでは、これにさつまいもを入れた「おいもさんのおかいさん」にします。

戦争中に、サツマイモをいやというほど食べさせられたから、見るのもいや、食べたくないという人もいるようですが、うちの母はそれでもサツマイモは好きで、昔からよく天ぷらにもしました。 おかいさんも「おいもさんのおかいさん」でなければ、「おかいさん」食べた気にならないというくらい、ほとんど必ずサツマイモ入りです。

白いおかいさんの中の紅いサツマイモ(皮つき)は、目にも鮮やか。 ちょうど白地に赤い金魚の絵が入っている子供のゆかたのように涼しげでもありました。

炊き立てのおかいさんをハフハフとやけどしないように口にいれ、まだ小さかったサツマイモもほんのり甘くホクホク。 ホフハフ、ホフハフしながら、今度は、叔母さんの手作りの酸っぱい梅干をちびちび箸で切りながら間につまむ。 あまりの酸っぱさに口元が梅干婆のようにしわが集まる。 そしてまた、酸っぱさを忘れさせるように、おかいさんをホフハフ、ホフハフ。

おかいさん“い”を“あ”にするとおかあさん白い優しさ身に温まる (爽)

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2007年8月10日 (金)

カマスのお寿司

このところ、叔父からよくカマスをいただきます。 夜明けと同時に船を出し、朝7時半には釣りたてを家に届けてくれます。 港から近くで釣れるらしく、釣っている姿が港の方からも見えるらしいです。 当然他の船からも見えて、あそこは釣れているなと思ったら次ぎ次ぎと船が寄ってくるんだそうです。

今頃のカマスは、まだ小さく20センチくらいです。 本で見ると、なんと餌なしで釣れるらしく、黄色か赤だったか、そういうカラフルな糸を上下に動かすだけで、ぴょんとくらいつくらしいです。 

秋になると、50センチくらいになり脂も乗ってくるそうです。

この20センチのカマス、何といっても美味しいのはお寿司。 ここ2週間ほど、2,3日置きに食べています。 

~~ 作り方 ~~

1.うろこを取る
2.頭とはらわたを取り除き、水洗いする。
3.背開きにして、背骨を取り除く。
4.塩をたっぷり振って、20分くらい置いて水洗いする。 このとき洗い過ぎない。(塩加減を味見する)
5.それを、みかん酢を加えた甘酢に8~10時間つける。
みかん酢は、今なら温州の摘果(てっか)した青いみかんを使いますが、カボスならなお良し。
6.寿司飯をつくり、押し寿司にする。

つんとすましたカマスのお寿司の出来上がり。
見目麗しく、味にクセがなくこの上なく上品。

うちでは、恵方まきのように、このカマスの押し寿司を(包丁を入れずに)そのまま両手の平で持って、豪快にガブリンコ。 ふふふっと至福の時。

空いてても空いてなくてもいくらでもお腹に入るお寿司ならでは (爽)

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2007年8月 3日 (金)

100円野菜ショップ

街中にいくつも100円野菜ショップなるものがあります。 農家の人が、自家用にとれた野菜の食べきれない分をビニルの袋に入れて、自分ちの前の屋根つきの小さなお店(無人)に置いて売っています。 例えばナスだったら4個くらいで100円。 ナスは今、スーパーでは1つ100円くらいします。 それに比べるとかなり安くて何といっても朝のもぎたてなので、人気があります。 そういう100円ショップは私が知っている範囲でも6軒ありますが、一番数多く置いてあるそのお店は、2週間前では9時半に行っても野菜はあったのに、今日など8:55の時点で私が買ってきたのが最後でした。

100円の朝取り野菜の人気店日に日に早く売り切れじまい (爽)

タッチの差で買えなかったこともあります。 そういう人が翌日更に早く来るのでしょうね。
一軒行って欲しいものが買えなかったら、すぐ近くの何軒かを渡り歩きます。 それでもない場合はスーパーへ。

きゅうりなら4,5本で一袋。 このあたりは白きゅうりというのもよく見かけます。 きゅうりは絶対それ、と好む人もいますが、二度ほど試しに食べたことがあるけれど、かたくてどこがいいの?という感じでした。 白きゅうりも時期があるのか、最近は見かけません。 普通のきゅうりばかりです。

ぬか漬けをしているので、毎日きゅうりやナスがいるんですよね。 うちのナスもとれますが、あまり小さいのをとると苦いみたいです。 この間は、ひょろ長いナスが置いてあり、お店の人に聞いてみると、焼きナスにするにはこっちの方が美味しいんだと言われ、買ってきました。

ちょっと前まではトマトとか、大根の葉(お漬物用)などもありました。 ずいきも安かったし、ハチクを見つけたときは(あれは5月頃だったか)数袋買ってきて家に帰ってからビニルの中をあらためて見ると「やっぱり安かったね、全部買い占めてくるんだったね。」と言ったくらいでした。

枝豆やインゲン、オクラが置いてあったときもありました。 枝豆は叔父がときどき持ってきてくれるし、インゲンはうちのがいやというほど取れて、今思えば、100円で売れたかな(笑)。

最近、小さなスイカが置いてあるときがあるのだけれど、あれは普通のスイカのように食べるのか、赤いのか、甘いのか、さっぱりわからず、見ているだけです。

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2007年5月30日 (水)

じゃがいもパンケーキ

じゃがいもの話をコメントにいただきましたので、こちらに書きます。

つい2日前、うちで収穫した(少しですが)ジャガイモをお昼に食べました。 メニューは「じゃがいもパンケーキ」(ドイツ風おやき)です。

~~ レシピ ~~

材料:じゃがいも、玉ねぎ、卵、薄力粉

1. じゃがいもと玉ねぎはおろします。 それに卵と薄力粉を加えてまぜます。
2. フライパンに油を入れて、1をホットケーキのように平らにのばして、両面こんがりと焼きます。
3. お皿に盛ったら、熱いうちにバターと醤油をかけていただきます。

~ ~ ~ ~ ~

どこの家でも、じゃがいもに玉ねぎ、卵は常備していると思います。 うちでは、何にも食べるものがないとき(笑)に作ったりします。

暮らしの手帖の別冊 2002年版「手作りおやつ」にも似たようなのが載っていました。 ここではじゃがいもを粗くおろすとありますが、家では、細かく滑らかにおろします。 その方が、もちもち感が出て美味しいと思います。 作り方を教えてあげると、たいがいの人は美味しかったと言います。

それで、話を元にもどすと、お昼にその「じゃがいもパンケーキ」を食べているところに、叔母がモイカを持って入ってきて、「なにこれ、お昼? こんなもん食べてるのん?」と笑い出しました。 「こんなもん」と言われてきょとんとしている私たち。 「じゃがいも獲れたから、作ったんやで。 これ、美味しいよ、食べてみぃ。」と一口あげると、「北海道でこれに似たようなん、食べたことあるよ。」と言いながらも、まだ笑っています。

前日の夕食は、この叔母が持ってきてくれた本マグロの頬肉のご馳走、朝食は、これまた前日叔父が釣ってきたアマダイの煮物、それでいて昼食が「こんなん」と、いかにも質素で、そのギャップが凄い、と笑うのでした。

だって、ジャガイモはジャガイモで、正真正銘、無農薬の(家でとれた)初物でありまして、うちにしてみれば、これはこれで美味しく、別に質素とも思わないのですが・・・。

“こんなもん”そういわれてもジャガイモも“ほんまもん”のご馳走やもん (爽)

で、その夜は、モイカをお寿司にしたもん。

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2007年5月28日 (月)

本マグロの頬肉

暑い中ふぅふぅ言って大辺路を歩いて帰ってきたら、ご馳走が待っていました。
例によって、母に食べさせようと叔母が持ってきてくれた本マグロ(赤身)の頬肉とヘッドパット。 これは、両親も私もまったくの初物。 生まれて初めて食べるものです。

ヘッドパットとは、本マグロの脳天。 モヒカン刈りの髪を残してある部分といえばわかるでしょうか。 すじのあたらない部分は刺身にして数切れとれました。 すじのあるところはすじを取ってネギトロでいただきます。 見るからに赤の色が綺麗で、色見本で探しましたが、なかなかそのものズバリの色は見当たらず、光沢のある“チェリー”が一番近いようです。 私は刺身でいただきました。 色といい、つやといい、美味しさに『眩しさ』というのがあれば、そんな感じ、思わず目を細めたくなる。 箸でつかんだだけで美味しさが伝わってくるようで、食べる前からわくわくします。 厚めに切った一切れをわさび醤油にちょんとつけて食べると、柔らかく、ホニョロホニョロ。 ツルリと食道を滑り落ちるとご飯をぱくついて、また一切れ、ホニョロホニョロ。 う~ん、この感触、魚では初めてです。 獲りたて“餅鰹”のゴリョリンコもいいけど、このヘッドパットもいい!

そして圧巻は頬肉。 これは、市場には出回らない代物。 “たたき”と同じように、表面を軽くさっと炙って、中は真っ赤のまま。 すぐさま氷水につけてあげる。 玉ねぎのスライスを載せてポン酢でいただきました。 まるで牛肉の味わい。 それも超極上のローストビーフです。 これは天下一品! 

食卓の眩しく光るご馳走にだれからともなく浮かぶ微笑み (爽)

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2007年5月16日 (水)

枇杷 と 黒うに

枇杷はこれで三回目。 一回目は、「ほら、初物やろ。」と叔母がニコニコ顔で、大事そうに箱に並べた枇杷を持ってきてくれました。 叔母のところで採れた枇杷です。 洗って手で皮をむいてそのままかじりつきました。 枇杷は消毒しなくても虫もつかず、栽培しやすいそうです。 ただ、葉っぱが風で実に当たったりすると、すぐ色が変わってしまいます。

二回目は、「枇杷、ジャムにするか?」とたくさん持ってきてくれました。 数個ずつ生で食べたあと、ジャムにしたらちょっとになりました。

作ったジャムを見せたら、「こんなけしかないのん? もっといっぱい持ってきたったやろ?」 「そのまま食べたったから、ジャムはこんなけやで。」というと、「まだ要るか?」 「うん。」 「ここらの人は、一回食べたらもうええんやで。」 「そうかん、うちは厭きるほど食べたい方やねん(笑)。」

この叔母、つい最近、大の親友を病気で亡くしたばかりで、母のことも気がかりで、「食べれるときに美味しいもん食べとけ」とばかりに、初物やらちょっと手に入らない美味しいものをしょっちゅう持ってきてくれます。

そして今日、「もうこれで最後やで。」とまたどっさりと枇杷を持ってきてくれたのでした。 

それから「“ウニ”食べるか?」と徐(おもむろ)に木箱を取り出しました。 「一個にするか、二個要るか?」 「ほなら二個もろとくわ。」

木箱にぎっしり詰められた、そのウニは“黒ウニ”だそうです。 殻からとったそのままを木箱に詰めてあるだけで、塩水漬け・その他の処理もせず、保存料などももちろん使用していない天然の生ウニです。 叔母は「“ウニ丼”にしたら?」と言いましたが、やっぱりお寿司にすることにしました。

お米は、年間予約で取り寄せている福島県須賀川、稲作研究会の玄米を、家で搗いて、搗きたてを炊きます。 寿司の酢にはこの辺でとれるサンズのしぼり汁を混ぜています。 炊き上がったご飯を寿司飯にして軽くにぎっておきました。 

木箱の中のウニは、よく見ると伽羅色、香色、木蘭、琥珀色といろんな色です。 単一でないところが天然らしい。 海苔で巻いたにぎりにウニを二つずつ乗せて皿に並べると、ほわ~んと幸せな空気が漂い始めます。 一つ取り、まずは、それだけをガバっと一口で頬ばる。 ウニの味がちゅるちゅるっとしたあとは、2,3度噛んでいるうちに、スルスルっと胃袋へなだれ落ちてしまった。 潮の味はあまりしない。 ふ~むとため息。 二個目は、ウニの上にわさびをちょこんとのせて、ガバチョ、とこれまた一口。 う~ん、やっぱりわさびは要るな。 もうちょっと塩味が欲しい。 今度は、ウニの上にわさび、それにうすじお醤油をほんの一適垂らして、ガブリンコ。 ウニの風味にわさびが利いて、うっすらと醤油も相まって美味しさを持ち上げる。 みんなの至福の眼差しが絡み合ってテーブルの上を滾(たぎ)って天へと上っていく。 はぁ~、胃袋も昇天。 8個平らげて、ふぅ~余は満足じゃ(笑)。

まだ一箱残してあるので、明日の朝は“ウニ丼”にしようかな。

次々と旬の走りのご馳走でこの時ばかりは幸せ家族 (爽)

美味しいと眦(まなじり)下げて頬上げて恵比寿顔にてはいご馳走さん (爽)

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2007年5月 8日 (火)

本マグロの卵

本マグロの卵をいただきました。 長さ50cm、直径13cmくらいです。 「こんなにいっぱいいらんから誰かに半分あげたら?」と持ってきてくれた叔母に言ったら、「そう言うかと思って、これでも一番小さいのを持ってきたんやで。 こんなん手に入らんで。」

一つの魚にこれが二つついているそうです。 たらこのような感じにです。 薄い膜に覆われていて、卵の一粒一粒も、たらこと同じようです。 何度かは食べたことはありますが、獲りたてを生で見るのは初めてでした。

さあ、ここから、小泉武夫さん風に挑戦!

ぼってりと置かれたその卵を見ていると、ボッティチェリの絵画の肌色を彷彿とさせるようで、どことなく妖艶で神妙な面持ちになってくる。 ふと現実に戻り、それを2.5cmくらいの厚さにずっしりと切る。 平ザルに入れて熱湯をかけると、しゅわ~っと花が開いたような状態になる。 鍋に酒・砂糖・醤油を入れ、わ~っと沸いてきたところに、卵を入れる。 シュルシュルっと外側の皮(膜)が縮み、それが真ん中にひょいと引っ込み、卵の部分がぼてんと外側に押し出される。 ドーナツ状にひっくり返り、花が咲いたようである。 味がしみたところで、ボッテリンコとお皿に載せる。 ほわ~んとしばし眺めていると、にまぁ~っと顔がゆるんでくる。 ご馳走はこれで充分。 炊きたての白いご飯に、むんずと箸でつかんだ卵にかじりつく。 クチュクチュと噛むと口いっぱいに卵の一粒一粒がざわわんと広がり、ひたひたっと幸せな気分が頭の先にまでのぼっていく。 「美味しいうちに食べや」とばかりに、ご飯一膳半に3つ平らげた。 ごっくん、ご馳走さま。

獲りたての海の幸をほうばりてほころぶ顔のほんに幸せ (爽)

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2007年4月26日 (木)

今日の鰹

串本で今日獲れたての鰹を届けてくれました。 数日前持ってきてくれたのより、大きいです。 「こんなに大きいの?」 「どんどん大きくなるよ。」 「これも、この間みたいにコチコチ?」 「そりゃそうよ、獲りたてだもん。」

地元の人は“ゴムを食べるよう”という表現をしたりしますが、ゴムというとちょっとまずそうなイメージがありますよね。 でも、その云い方はわかる! 身のしまり方がコチコチというよりもゴニョゴニョといった感じです。 コチコチより、もっと新しいですね。

日経のコラム「食あれば楽あり」の小泉武夫さん風に書くと、

獲りたての魚の刺身には炊きたての白いご飯があればよい。 鰹の血合をとって大きめの刺身に切る。 「大名切り」というそうな。 ケンだけ用意して、お皿に、透き通ってピッカリンコと眩しく光る鰹を並べる。 じわ~んと食欲がうなる。 皿から鰹を一切れ、箸でつかむ。 つるるんと落ちそうになるのを、たまり醤油を差した小皿にささっと受ける。 黒々とした醤油に濃赤の鰹、それに白いご飯、白いケン。 実に日本的だ。 かむとこれが口の中でゴニョリンコ、ゴニョリンコとなかなかに噛み応えがある。 鰹の風味がじゅわ~っと広がり、醤油の香ばしさと鰹のほのかな甘さ、かむのもそこそこに、あとはスルリと飲み込む。 ツルリンと食道に入るやいなや、あつあつのご飯をハフッと一口、口に運ぶ。 ほのかに醤油の残った口の中で2,3度噛むとこれもゴックン。 はぁ~、至福の時である。(笑)

昼ハマチ3時に鰻夜鰹今日は体重計に乗るまい (爽)

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うなぎ料理 『鹿六』

新宮で鰻といえば、ここ「鹿六」が有名です。 初めてその名を聞いたのは、お燈まつりの日のことでした。 「欲ばりツアー」(ココ)で、和歌山から参加した方が、ツアーが終わってお燈まつりの本番までの時間に、「鹿六」で鰻を食べようと思ってるんだ、という話をしていたのを小耳にはさみ、どうやら有名な鰻屋さんらしいと知った次第です。

それから調べてみると、「鹿六」はあの佐藤春夫も通っていたという老舗だとか。 数年前までは食べ物の中で一番好きなのは“鰻”と言ってた私も、これは早速行かなくちゃ!と行きはじめて、今日で4回目になります。
お店の中に、こんなポスターが貼ってありました。 「食せば 鰻(う)なる」 ん~。

Dsc00855 Dsc00854 外観はさすがに古く、趣きのある佇まいです。

鰻は三重県産と聞きました。 焼き方がいいですね。 外の皮はパリパリ、中はふっくら。
一番安い鰻丼で1,260円、鰻定食だと2,520円、お持ち帰りの折丼は1,600円です。

前に住んでいた近くの贔屓の鰻屋さんは、2~5時がお昼休みのため、いつも時間を気にしていましたが、ここ「鹿六」は、お昼休みがありません。 ずっと開いてます。

そんなわけで、今日は3時というえらい中途半端な時間に自分だけちゃっかり夕食を食べてきました。 もちろんこれで夕食が済むはずはありません(時間的に)。 家族の分は折丼を作ってもらいましたが、家に帰ったら、なんと、獲りたての鰹が届いてました。 が~ん、こりゃ太りそう!

天然のうなぎの話利(聞)いてきて頭の隅に鰻住みつく (爽)

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じゃこえび

「“じゃこえび”が珍しくあがったので、買ってきたよ~!」と知人からいただきました。 見るのも食べるのも初めてです。 頭をとってかき揚げにしました。 殻ごと食べられます。 甘みもあり、なかなかおいしかったです。

地元であがるのは、2,3年ぶりだとか。 少しくらいはあがるのかもしれませんが、漁師さんだけで、魚屋さんにも回ってこないらしいです。 「今度入ったら買うから、うちの分も置いておいて~。」と頼んでおきました。

じゃこえびに混じって動くカニ一匹エビの頭と味噌汁のだし (爽)

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2007年4月18日 (水)

まめ鯵、もずく

まめ鯵は、頭から尾っぽまでが5cmくらいまでの鯵です。 数日前に叔母がから揚げ(揚げたて)を持ってきてくれて、初めて食べました。 小さくてかわいくて、むしゃむしゃとおやつ代わりにもなりそうです。 もちろんビールのおつまみにもピッタリです。(私は飲みませんが)
 
そうしたら、そのまめ鯵、この辺のスーパーにも出てました。 1パック180円くらいだったかな。 うちでも天ぷら粉をつけて揚げてみたけど、叔母のようにはいきませんでした。 あとから聞いたら片栗粉をつけたそうです。

そのスーパーで、太地でとれた生のもずくが売ってました。 もずくというとカップに詰められている沖縄もずくしか食べたことありません。 「今が旬 熱湯をかけて、ポン酢で」と書いてあります。 1パック400~500円くらいだったでしょうか。 ちょっと高いなと思いましたが初めて見かけたので買ってみました。 熱湯をかけると、さ~っと緑色に変わりポン酢をかけていただくと、これが美味しい! 太くてこりこりしています。 『旬』の文字に惹かれて飛びつきましたが、正解だったようです。 また買ってこようっと。

海のもの山のものとも旬のものこれこそ一番贅沢なもの (爽)

こちらに来てから、美味しくてビックリした海のものは、もいか、鰆、鰹、赤いか、もずく。 すべて獲りたて。 今まで食べてたのは何だったの? というくらい大違いなんです。

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2007年4月11日 (水)

イタドリ(虎杖)

イタドリはこの辺りでは、ゴンパチともいい、タケノコかアスパラガスのような形の、新芽のやわらかい茎の部分を食べます。 香りは特になく、皮をむいてアク抜きしたあと、からし和えにしたり煮物にしたりします。

若い茎には紅紫色の斑点があり、遠目でもけっこう見わけられます。 先日、小口で語り部さんが「ほら、あそこにもゴンパチがある!」と言われたときには、わからなかったのだけれど、昨日叔母がもってきてくれたのを見て、わかりました。 それで、山菜採りが好きな母を連れて、近くに探しに行ってきました。 本で見ると、川岸、湖沼のまわり、路傍、荒地、原野、山地、とどこにでもあるようです。 ただ、ちょっと時期が遅かったのか、けっこう大きくなってしまっていて、食べられそうなのは、採ってきたうちの半分くらいです。

掘りたてのタケノコをたくさん抱えた山仲間(顔見知り程度ですが)に会いました。 帰りには、近所の漁師の人に「イルカ食べるか? 食べるんだったらやるぞ。」と言われましたが、母も私もあまり興味なく(私は食べたことはありません。)、料理の仕方もわからないので、切り身になったのを見せてもらっただけでした。

山菜の中では、母も私もツワブキか山フキが一番好きです。

あの辺にあるんじゃないかと山菜を探す時だけ視力良くなり (爽)

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2007年2月20日 (火)

野蒜(のびる)

畑で“のびる”を採ってきました。 山菜の一種で、葉玉ねぎを小さくしたようなものです。 生で味噌をつけても食べれますが、家では茹でて、酢味噌和えにします。 

地面に出ている葉の部分が太い方が、地下の球状になっている茎の部分もぷっくりしています。 ほぼ毎年食べるけど、自分で採るのは初めてです。 葉の出ている回りをスコップで深めに掘ります。 一本目でにょろっとみみずが出てきてしまって、おしまい。 虫が出てくると苦手でもうダメです。 あとは、父の掘ったのを運ぶだけ。 まあ、運ぶというほどの量もないですが。 みんなが何本も採るのを見ているうちに、じわじわっとまたやる気が出てきて、スコップ片手に、7,8本は掘りました。 

ミミズにもメゲズにすっくと野蒜採る親指にはまだつわぶきのアク (爽)

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2007年2月16日 (金)

石蕗(つわぶき)

叔母さんが、つわぶきを持ってきてくれました。 これは母が好きなのです。 私も子どもの頃から蕗は好きなので、つわぶきも食べます。 近所の人も、「この間、採ってきたよ。」なんて言うので、もう出ているのかと「それっ!」とばかりに採りに出かけました。

つわぶきは潮風があたる海沿いの林の中にあります。 皮をむくので茎が太い方がいいのかと、葉っぱの大きいできるだけ太いのを探して採っていたら、父が「こういうのがいいんだ」と見せるのは、葉っぱが小さくて、茎に綿のような毛が生えています。 これがやわらかいそうです。 そういうのを探すと、なかなか見つけられません。 一本あったかと思うと、まだ短いのです。

古道や山道を歩くのと違い、山菜を採る時は、つるやとげのある雑草の茂った中に入るので、蛇や虫が出てくるんじゃないかと、ヒヤヒヤして本当はあまり好きではありません。 どんどん見つけられれば楽しくもなってくるのですが、今回は、時期が早すぎたようです。

帰ってから、叔母に聞くと、もらったのは畑に植えてあるものだったそうです。 山のは、まだまだ早いんじゃないか、という話でした。
それでも、近くの「道の駅」には、一袋に10数本入って180円で売っていました。

つわぶきの季節なのかとうずうずしフライングする春の日の午後 (爽)

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2007年2月 7日 (水)

初鰹

先日、初鰹を頂きました。 鰹って、あんまり好きではなかったけど、今まで食べていたのと全然違います。 獲れたてだからか、鰹にも種類があるのか、わかりませんが、まず、赤の色が綺麗! 鰹でこんな色は見たことがありません。 食べてみると、鰹くささというものもなく、まるで鮪みたいでした。 「初物を食べると75日寿命が延びる」なんていって、親戚の人がいろいろ持ってきてくれます。

ありがたや初鰹よりその気持ちもちろん鰹も嬉しいけれど (爽)

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2007年1月21日 (日)

玄米の効用

昨夜は、元警視庁刑事の北芝 健氏の講演会に行ってきました。 前に徹子の部屋に出演されたのを見ていて、ちょっと好感持ってました。 講演のテーマは「現代社会の犯罪」という堅いものでしたが、人気のほどがうかがえるくらい満員の観客でした。 普段の食生活で保存料に代表されるような添加物を多くとっていると、ろくなことにならない、というような内容でした。

家は食生活にはこだわる方で、ファーストフードと呼ばれるものも、めったに口にしないし、母が「暮らしの手帖」一世紀第一号からの愛読者だったので、食品添加物等に対してかなり気をつけています。 ただ、こちらに来てから、魚が新しく、毎日お造りにしたりにぎりにしたりで、どうしても白米のご飯を炊いてしまうのです。 母は特に病気のことを考えて、一日一食は玄米食を続けていたのに、ほぼ50日間、白米ばかりで調子が狂ってきたように思うと言います。 引越しやその後の片付けの疲れだとか、住環境の違いによる気の遣いとか、このところの寒さも少しは原因の一つかもしれませんが、また、癌のところが痛み出してきたようです。

獲りたての魚についつい目がくらみ玄米忘れる食生活 (爽)

玄米菜食、腹八分目、適度の運動と早寝の習慣、これだけは守らないといけないのに、なかなか難しいです。

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2007年1月20日 (土)

“さんま” と “めはり”

ここ熊野で、名物というとまず「さんまのお寿司」でしょう。 駅弁にもなっており、どこの家庭でも食べない家はないくらいだと思います。 10月から12月頃にかけて熊野灘でとれるサンマは、三陸沖から寒流に乗って南下してきたもので、身が引き締まり、脂分も落ちて、寿司にするのにちょうどいいといいます。 背開きにして数日塩漬けしたサンマをまた塩抜きして橙の酢に漬けたりして寿司飯にのせます。 下ごしらえの中骨を一本一本取るのが手間隙かかり大変です。 私は食べる時に皮を剥いて食べます。 

この地で育った人には、サンマは目黒ではなく、さんま寿司に限る、のではないでしょうか。 お正月やおめでたい席、おまつりには付き物です。 家でも母が作りましたが、こちらに来てからは、いろんなお店で買ったり、親戚の人が持ってきてくれたりします。 さんまの塩加減や酢の使い方、酢飯の味など、作る人によって微妙に違いがあります。

めはりは「めはりずし」といって、ご飯を高菜で巻いたもので、食べるときに目を見張ることから、その名がつきました。 家では「高菜のおにぎり」と呼んでいます。 よその土地に住んでいたときにも、ときどきこちらの高菜を送ってもらっていました。 冷凍で個装されたものが手に入ります。

九州でも高菜のおつけものが売られていますが、あれとはまた違います。 高菜の種類が違うのか、こちらのものは柔らかいです。 高菜漬けの茎の部分を細かくきざみ、おにぎりの芯に入れ、やわらかい葉の部分でそれを巻きます。 近頃では、芯におかかを入れたり、ご飯にふりかけや胡麻などをまぜておにぎりにしてから巻く人もいるようですが、私は昔風のシンプルな食べ方が好きです。 形も真ん丸くしたりさまざまですが、家では目を見張らなくても食べられるくらいの少し小さめで、俵型を細くしたよう形ににぎります。  これは毎日食べても飽きません。 漬物が苦手な子どもでも、高菜のおにぎりだったら食べるというくらいです。 佐藤春夫も、ふるさとで一番おいしい物は一にめはり、二にさんまと語っていたようです。

故郷のさんまもめはりも懐かしく何といっても母のが一番! (爽)

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2007年1月18日 (木)

新宮の銘菓

この間うちから「珍重庵」の『もうで餅』のことを何度か書きましたが、新宮には、なぜかしら美味しい和菓子屋がたくさんあるなぁと思っていたら、新宮藩主水野忠央(ただなか)が、和菓子が大好きで、菓子製造を奨励していたらしいです。

2007118_ayu_002私が子どもの時分から、一番好きだったのは「福助堂」の『鮎』。 田舎から「お菓子送ったるけど何がええ?」と聞かれると、決まって「鮎!」と答えてました。 高校生の頃までは、“日本一”好きなお菓子でした。 『みかんサブレ』も鮎と一緒に箱詰めされる場合が多く、よく食べていました。 みかんと付くのは名前だけで、別にみかんの味がするわけではありません。 

また、昔懐かしい紅白饅頭も置いてあり、いつも迷って余分に買ってしまいます。 店内には 佐藤春夫の歌(この店を歌ったもの)も飾ってありました。

暮れに行ったときには、店の外に 北芝 健氏の講演会ポスターが張ってあり、「この整理券が欲しいのよね」と話していたら、お店のおかみさんが、すぐに電話でポスターを貼った人に連絡してくださり、その方がわざわざ持ってくてくださることに。  いやまあ、この土地の人たちの親切なこと、にはビックリしました。

大人になってから、よく送ってもらったのは、「西香梅堂」の『鈴焼き』です。 一口サイズのカステラのようなものです。 これは、ぱくっとつまめるので、仕事の休憩時間とかにもってこいで、作りたてのはいくつでもおなかに入ります。 この間、「亥谷山」に登ったときに、リーダーが休憩時に食べているのを見て、「そうだ! 私も今度から山登りの時には鈴焼き持っていこ!」って思ったのでした。

200612_amanogawa まだあります。 数年前にテレビで放映された、和歌山を旅する番組の中で紹介されていた「松葉屋」の『天の川』。 すぐに調べて送っていただきました。 それ以来、お遣い物にしたりします。 あずきを寒天で包んで、表面を乾燥させた和菓子で、よくお茶会にも利用されていると聞きます。 『大納言羹』は、『天の川』を羊羹風にしたもので、混じり物のない本物の手作り羊羹といった感じで、お薦めです。

新宮まで何時でも買いに行けるのにあれもこれもと膨らむお腹 (爽)

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